令和４年度 都隊友会年次報告挨拶
ご挨拶 東京都隊友会会長 三田克巳
令和4年6月24日一昨年年初から続いてきた新型コロナの状況も、ワクチン接種の進展などの施策等により、所謂「ウィズコロナ」の状況になろうとしているようです。
我が国を取り巻く戦略環境は、世界的な新型コロナの蔓延が一定の落ち着きを見せる中で、中国の強権的な活動も継続し、北朝鮮の核ミサイル開発も活発に行われています。また、我が国の隣国でもあるロシアによるウクライナ侵攻によるグローバルな影響により、国際情勢は更に複雑な状況になっています。このような状況を踏まえ、防衛費の大幅増額に向けての具体的な議論が行われています。
本年の総会は、江東区産業会館において、ようやく対面による会議開催ができました。令和2年秋から、十条駐屯地など自衛隊の施設での総会開催を目標に調整を進めてまいりましたが、新型コロナ感染状況により実現できませんでした。駐屯地等での総会開催は、隊友会員が部隊・隊員と交流し､部隊側からも隊友会を身近に感じてもらうための施策の一環として意義あるものであり、状況に関してはまだ予断はできませんが、部隊･隊員の皆さんにご迷惑をかけないことに留意しつつ、来年度以降も、駐屯地等での総会開催を模索していきたいと考えています。
自衛官の定年延長が行われ、また、平成29年から始まった会費納入要領による会員区分変更から6年目を迎え、総会において、会費制度における財務上の問題が出ている支部があるとの問題提起を頂いたこともあり、現状を踏まえた会費制度について検討していきます。
「隊友紙」の値上げが段階的に始まり、これが都隊友会の財務状況に及ぼす影響について注視していきたいと思います。一方、隊友会本部と連携しつつ収益事業の拡大にも注力して行きます。
終身会員の方々には、従来から特段のご理解を頂いていますが、引き続き、会務運営寄付金等ご協力とご支援を改めて宜しくお願い申し上げます。
最近の自衛隊員募集は、少子化に加え、新型コロナによる募集広報活動の制約等もあり、東京地方協力本部は今年も奮闘中です。一昨年度、自衛官候補生の募集対象年齢が拡大されており、高校等在学生のみならず、転職を考えている若者等の情報があれば、東京地本の関係部署に積極的情報提供をお願い申し上げます。また、退職自衛官雇用企業開拓にも奮闘中ですので、何か情報があれば宜しくお願いいたします。
ポスト・新型コロナの動きが活発化しています。まだ油断できない状況が暫く続くかも知れませんが、今後の隊友会活動は、状況を見つつ、逐次正常化していきたいと思います。
会員の皆様には、ご家族も含めて心身の健康管理に注意して、このような中で警戒監視活動、国際任務、防疫支援等を遂行しつつ、教育訓練に勤しむ現役隊員の諸官に引き続き声援を送りたいと思います。