令和３年度　都隊友会年次報告挨拶

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　東京都隊友会会長　三田克巳

　　　　　　　　　　　　令和3年6月20日

　昨年年初からの新型コロナも、ワクチン接種の進展によりようやく明かりが見えてきました。
我が国を取り巻く戦略環境は、世界的な新型コロナの蔓延が続く中で、中国の強権的な活動も顕著で、依然厳しいものがあります。このような中で、ワクチン大規模接種会場の開設・運営、鳥インフルエンザ対応の災害派遣を行いつつ、大規模地震などの自然災害にも備える等、現役の自衛隊員の皆さんは、一層厳しい環境下での各種任務遂行が期待されています。更に、東京オリンピック支援や関連の警備強化等も実施しなければなりません。着実な任務遂行を期待したいと思います。
　本年の総会は、一昨年秋から、十条駐屯地開催を目標に調整を進めてまいりましたが、昨年に引き続き、電子的方法による総会となりました。駐屯地等での総会開催は、隊友会員が部隊・隊員と交流し､部隊側からも隊友会を身近に感じてもらうための施策の一環として意義あるものであり、新型コロナの終息に関してはまだ予断はできませんが、部隊･隊員の皆さんにご迷惑をかけないことに留意しつつ、来年度以降も、駐屯地等での総会開催を模索していきたいと考えています。
　自衛官の定年延長の動きもあり、また、会費納入要領による会員区分変更の中長期的な影響も依然として不透明なところもあります。「隊友紙」の値上げが行われることもあり、都隊友会の財務状況に及ぼす影響について注視していきたいと思います。終身会員の方々には、従来から特段のご理解を頂いていますが、引き続き、会務運営寄付金等ご協力とご支援を改めて宜しくお願い申し上げます。
　最近の自衛隊員募集は、少子化に加え、新型コロナによる募集広報活動の制約等もあり、東京地方協力本部は奮闘中です。昨年度、自衛官候補生の募集対象年齢が拡大されており、高校等在学生のみならず、転職を考えている若者等の情報があれば、東京地本の関係部署に積極的情報提供をお願い申し上げます。
　ポスト・新型コロナの動きが少しずつ感じられますが、まだ油断できない状況が暫く続きます。今後の隊友会活動がいつ正常化するかはまだ分かりませんが、会員の皆様には、ご家族も含めて心身の体調管理に注意して、このような中で警戒監視活動、国際任務、防疫支援等を遂行しつつ、教育訓練に勤しむ現役隊員の諸官に声援を送りたいと思います。



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